8月末にサーバ料金払うの忘れてた

俺は最近まで、長い間「3ナンバーのディーゼル4駆RV車」という、環境派の方々が聞いたら泣きながら怒るような車に乗らせていただいてたんですが、このたび手放しました。エコ替えとか そういうことでは全然なくて、単純に車の寿命です。

この車には本当にいろいろな思い出があって、俺の20代が詰まってると言っても過言ではなく、さすがに悲しかった。手放すと決まった途端、急に問題が頻発して、雨漏りはするわ、サンルーフは閉まらなくなるわ、北広島まで行ってバッテリー上がるわ、わりと本当に大変だったんだけど、むしろそれすらも悲しみを盛り上げてた。もう、雨漏り見て「車が泣いてる…!!」って思ってたからね。俺なんて。

それで、いよいよ引き渡しの日には、やっぱり大泣きした。悲しいったら無かった。いろんなことをオフにして生きてたつもりの自分の中に、こんなにも人間の心が残っていたのかと驚くくらいだった。

まあ、仕方ない。何かを得るためには何かの犠牲があるのだ。欧米のことわざで言うと「No pain, No gain」ということだろう。ノーマジーンの歌にもある通り。ちなみにノーマジーンがイカ天初出場で「NO PAINS NO GAINS」を演奏した際、ベースを弾いていたのはTOKIE姐さんです。これはイカ天豆知識としてチェックしておいてください。

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セールスに恵まれなかったノーマジーンの NO PAINS NO GAINS ですが、小泉純一郎 a.k.a. 第87代内閣総理大臣が2001年に発表したアンサーソング「痛みなくして改革なし、改革なくして成長なし」のスマッシュヒットにより広く知られるところとなります。

そういうくだらない話はどうでもいいんですけど、ちょっとマジでここまでPAINがキツいと思ってなかった。こんなにPAINあるならGAIN無くていいよ。痛み無しで暮らしたい。もう何もいらない。車は無いと困るけど、たぶん奥さんとかいらないわ。人間って死ぬだろ。

再発のお知らせ

CD『そのろく』4人組たまの最終録音盤。

たまについてだけは みなさんより少しだけ詳しい俺が、5月に再発になったこのCDに関して少しだけ解説します。
まず、たまというバンドには「4たま」と呼ばれる時期と「3たま」と呼ばれる時期があります。1986年にベースの滝本晃司が加入して4人組になったたまは、1990年にデビューし、1st「さんだる」から1995年の6th「そのろく」まで6枚のアルバム(+ ライブ盤1枚)をリリースします。そのあと1995年末、柳原陽一郎脱退により3人編成へと移行し、サポートも入れずに完全に三人だけで演奏する「しょぼたま」名義での2枚を含む6枚のアルバムを出して2003年に解散することになります。ファンの間では、この滝本加入以降1995年までの4人いた時期を「4たま」、それ以降の3人の時期を「3たま」と呼んで区別しています。

この4たまとして最後に出た「そのろく」は、4たま好きなファンの間で評価が高く、また自主レーベルからのリリースだったこともあり枚数が少ないことから、リアルタイムで買えなかった新しいファンが入手しにくく幻の名盤扱いになってしまっていて、過去に一度再発されたものの欲しい人の手には行き渡らず、いまだにヤフオクでは5桁の値段で流通していたものです。

今回の再発で、今なら定価で買えます。全然興味が無い人も買ってみてはいかがでしょうか。たぶん、そのろくよりいいアルバムって この世にあんまり無いです。もし気に入らなかったら数年待ってヤフオクに出せば損はしないと思います。

どうして俺がこんなに薦めるかと言うと、世の中にちょっとでも多く出回ってくれないと、万が一俺自身が災害に遭ってCD全滅みたいな事態になった時に、ふたたびたまのCD買い集めようとしたらヤフオクで数万円、とかだと泣くからです。ついでに今月は過去のビデオ作品がDVDとして再発されたようなので、4たまのそのろくが気に入ったら3たまによるそちらもいかがでしょうか。いや本当に。

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実は、そのろく再発の頃に、二日間限りでの「しょぼたま」再結成ライブを8月に行うことも発表されたものだから、それ以来俺はそのこと以外何も考えないで暮らしていた。まあ、北海道から東京でのライブに行くかっていうと俺の出不精ぶりナメんなよって感じだが、たまだけは俺にとって特別なので行こうかとも思ったけど、ライジングサンの前週という間の悪さにさすがに諦めなければならないと思ったものの、このライブに行かないという決断は俺の中で何かが終わりそうな気もしたのでやっぱり行こうとしたんだけど、日程がサマソニとかぶっちゃってて宿も飛行機も取りにくそうかなと思い、ライブのチケットも手に入るかどうかわからないうちからそんな準備もできないし、でも行きたいし、と逡巡を繰り返し、結論として、「もしもライブのチケットが取れちゃったらそれは運命だから行こう」というあまりに乙女チックなところに着地し、もう何だったら二日間公演を両方見てこよう、なんならサマソニも行ってDEVO見て、そのままライジングサン行って、あとは首吊って死ねばいいじゃん、ええじゃないか、みたいな熱狂を体の中に感じ、熱い血潮をたぎらせてチケット買おうとしたら、発売から数分で完売したらしく、さらにそのあと発表された追加公演分も数分で完売してしまった。そのライブが行われるのが今日と明日。悔しくて寝れない。

略称

ほっともっと

ちょっと前から あちこちの弁当屋の看板に白いカバーがかけられていて、どうしたのかと検索したところ、どうも ほっかほっか亭が内部分裂したとか何とかで、5/15から新名称「ほっともっと」に変更するため新看板が隠されていたらしい。
検索してた時に引っかかったことは、 どうやらほっともっとが「ホモ弁」って呼ばれていることだ。ほっかほっか亭が「ホカ弁」だし、そりゃホモ弁って言われる。どうしてこんなことになってしまったのか。わざとやってんのか。

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どんなものでも愛されるために略称を根付かせることは とても重要で、芸能人なんかでも売り出し中だと「○○って呼んでくださいね」みたいなことをよくやる。顕著な例を挙げると、ドランクドラゴンって名前は、先に「ドラドラ」っていう略称ありきで逆算して付けたんじゃないかと思う。それがわかりすぎて不快なのか誰も呼ばないけど。

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そして、ここで浮上してくるのが「ちい散歩」の問題である。これはもう略称「ちんぽ」から逆算してることが明らかだろう。くだらない下ネタで手っ取り早く売り込もうという安易な考えを、視聴者側も受け入れてはならない。

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あと、思い出したんですけど、地井武男は かつて「田舎に泊まろう」に出た時に、相手の懐に入り込むのがものすごくヘタで全然宿泊先が決まらず右往左往していた男であり、町歩きの達人でもなんでもないことは伝えておきたい。あなたに。

あの頃

住宅都市整理公団が移転していた。そういえば文化系少年の頃に、あー、公式サイトも消えてて微妙に寂しいですね、まあ、その文化系少年っていうメルマガがありまして、そこで書いてた人達がホームページを@niftyのhomepage2サーバに置いていて、もしかしてhomepage2サーバってかっこいいんじゃないか? と思って俺もアカウント取ってました(→ web魚拓キャッシュ)。結局使わなかったし、先月でプロバイダを変えたので消えたけど。さようなら@nifty! 今まで楽しかった!

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その文化系少年で、俺は落語の「千早ふる」っていう、知ったかぶりを笑う前座噺のパロディを書いたことがあって、自分の考えでは続編的に「雛鍔」っていう二つ目噺を、ゆとり教育ネタをベースに、ものを知らないことは偉いんだっていう一歩進めた視点から書こうとか思ってました。そんなふうに考えすぎな俺が死んで、関係者の方や読者の方に迷惑をおかけしたことを今頃おわびしたいです。申し訳ありませんでした。

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いま思えば「ありがとうございました」と「申し訳ありませんでした」くらいはサイトに書くべきだったと思う。それすら思いつかないほど死んでいたのかもしれません。

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落語のパロディは、元ネタを知らない人は何だかわからないし、元ネタを知ってる人は嫌がるので、誰からも誉められないことがわかったのは収穫だった。

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インターネットの普及で「知っているということ」の価値が下がったら、相対的に「知らないということ」の価値がどんどん上がると踏んでたんですけど、どうなんですか。そろそろ上がってくれないと俺的にマジ困るんすけど。