本サイトでは途中までにしておいた。(これでもかなり削ってる)
@niftyデイリーポータルZの特集記事「大きな帽子をつくろう」で見た編み物グッズ・アンデミルミルがどうしても欲しくなった。ついでだから俺も購入記を書いてみよう。そう決意したのが日曜日。
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11/16(日)
12:30
ネットで検索してみたが札幌での取扱店情報が見つからないので、ジャスコ元町店に入っている手芸店(→カナリヤ)に電話で問い合わせたところ「うちには在庫が無いが、本店にはある」との返答。その本店というのが、街のど真ん中に四階建てのビルを構える、札幌で最も大きい手芸店。すぐにでも向かおうと思ったのだが、男一人でそんなところに行って大丈夫なのかと急に不安になった。すごい浮くんじゃないか。しかもアンデミルミルは、その四階にあると言う。俺は果たして四階まで辿り着けるのか。「おいおい、手芸屋に男が一人で来てるぞ」とか言われないのか。
いろいろ心配なので、やっぱり彼女に付き合ってもらうことにした。18:00に車で迎えに行く約束をする。
14:00
テレビで「夕方から夜にかけて雪」との予報。夜は路面が凍るだろうから、夏用タイヤのままでは危険なので、タイヤの交換作業を始める。
14:30
右側の2本だけ冬用タイヤに換えたところで、ジャッキが壊れる。作業続行不可能。
ジャッキが壊れるなんて聞いたことが無いので、ディーラーに電話して文句を言った。
「すぐにジャッキを交換してくれ」
「保証期間外なのでジャッキの交換はできません」
「じゃあ金を払うから、今すぐジャッキを用意しろ」
「在庫がありません」
「それならとりあえず今からタイヤを持って行くので交換作業だけしてくれ」
「お渡しが明後日になりますが、それでもよろしいですか?」
よろしくない。18:00に待ち合わせがあるんだ。モメてる時間も無いから即刻電話を切る。この頃から雨が降り始める。
15:00
自動車用品店でタイヤ交換をしてもらおうと考える。ところが、時期的にちょうどタイヤ交換のピークで、しかも日曜とあって、どこの店に電話してもタイヤ交換の客で溢れかえっており、3時間から4時間待ちと言われる。それじゃ待ち合わせに間に合わない。
15:30
半分だけ夏タイヤで我慢するという選択肢もあったが、悩んだ末にジャッキの購入を決意。近所の自動車用品店で適当なものを買う。8,800円。ディーラーと交渉する時間さえあれば半値以下で買えただろうけど仕方ない。
16:00
家に戻ってジャッキの組み立て。今まで使っていたものと方式が違ったので、使い方が良くわからない。説明書を読んでるうちに日が沈み始め、さらに雨がひどくなってきた。ジャッキは上がらない。泣きそう。
16:30
ジャッキ、不良品だった。
16:45
返品するためジャッキを箱に戻そうとするが、箱のフタが閉まらない。思い出してみると、バネを押さえていたパッキンを紛失してしまっていることに気付く。3センチ立方くらいのプラスチックをパッキンとして所定の位置にはめ込まないとフタが閉まらない仕組みのようだ。適当にごまかして返品してしまおうかとも考えたが、カードで購入したため身元が割れている。部屋中をひっくり返して代用できるものを探す。待ち合わせの時間も迫る。やり場のない怒りで頭が混乱して手が震えてくる。
17:30
工具箱に入っていたアタッチメント式ドライバーセットの柄のパーツが、たまたまピッタリはまった。柄のパーツが無いと全てのドライバーが使えなくなるが、もうそんなことはどうでも良くなっている。ドライバーの柄を挿してフタを閉める。
18:00
不良品のジャッキを抱えて自動車用品店に戻る。なんか店員が謝ってた気がするけど、放心状態なので何も聞こえない。店を出ると、雨は雪に変わっていた。
18:30
家に戻った頃、彼女から電話が来た。何を話したか覚えてない。とりあえず約束はキャンセル。
18:40
寝た。
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購入記を書きたかったのだが、結局アンデミルミルは手に入らなかった。散々な一日だった。ショックから立ち直るのに3日かかった。もしかしたら、手芸の悪魔に呪われてしまったのかもしれない。この調子で行くと、近いうちに何かのネジが外れてドライバーが必要になるような気がする。その時は泣いてもいいだろうか。