「オナンはそれを我慢できない」っていうのも考えたよ

これは同年代の誰に聞いても「知らない」って言われるんで、もしかしたらまぼろしだったのかもしれないと思ってた話なんですけど、俺が子供の頃、というとたぶん80年代前半あたり、早朝5時か6時くらいにテレビで「プラスチックマン」っていうアニメやってたと思う。なんか、ヒーローの体がグニャグニャと変形して問題を解決するという、かっこいいバーバパパみたいな。北海道だけかな。時間帯おかしいし。そりゃ誰も見てないわ。

それを思い出して検索してみたところ、プラスチックマンはアメコミのヒーローで、日本でもアニメ版が放送されてたというところまではなんとなく記述があったものの、画像とかは全然無かった。子供の頃、大好きだったのに。ファンサイトくらいあるかと思ったのに。

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wikipediaには こんな記述。

ウォシャウスキー兄弟が映像化に興味を持っている。そのスクリプトは「プラスチックマンがエコテロリストになるが、自分自身がプラスチックであるという矛盾に悩む」という内容らしい。
深夜のファミレスでの冗談を真に受けるのはよくない。

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企画段階でどんなに面白そうでも実際に作る過程でズレが生じるのはよくあることで、2000年に出たこれでいいのだ。―赤塚不二夫対談集という本の中で北野武が「アイドル歌手と追っかけの話で、アイドル歌手が交通事故で顔が目茶苦茶になったんで、追っかけが自分の目を潰して会いに行くっていうのをやろうと思ってる」と面白そうな企画をしゃべってて、それは2年後にdollsという映画になるんだけど、アイドル役の深田恭子が汚い顔をいやがったのか、事故のシーンのあとも顔が全然めちゃくちゃになってなくて、まるっきりきれいな顔のまま片目に眼帯貼ってるだけで出てきて、そこへ両目を潰した追っかけが来るという不条理さで、ただ単純にバカな追っかけの話になってたのは記憶に新しい。深田恭子はこの映画で「キミノヒトミニコイシテル」を歌う場面があり、これが もしかしてフルコーラス歌うんじゃないのかと不安になるくらいのけっこうな長さで、さらに小西康晴サウンド裏目に出てバカっぽさが増幅されていて、全世界に配信される北野映画であの歌をつたない歌唱力をもってムチムチと歌わされるさまは羞恥プレイそのものであり、観客の誰もがハラハラしながら見ていたと思う。顔めちゃくちゃにNG出すくらいなら、こっちをカットしてもらった方がいいと思った。