音楽には終わりがあるのを私は知ってる

さっきMステ見ながら話してたんですけど、今日もまた徳永英明が好評につき いつも通り「恋におちて」を歌っていて、本当のところあれはみなさんどう思ってるんですか。俺は 男が不倫の歌をうたうっていうのがどうしても気持ち悪いです。

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どうせ自作曲じゃないんだからきれいな曲を選んできれいな声で聴かせてくれればいいという考え方もあるだろうけど、アーティストとして看板出してカバーするんだから、選曲だって素人がカラオケ歌うのとは違うはずだ。

まあ、そんなことは俺が言うまでもなく徳永英明の方が100万倍考えてるだろうし、こんな曲出して週刊誌に「ダイヤル回して手を止めた! 徳永英明の通い妻 2年に及ぶ不倫愛」とか書かれるような後ろめたいことが全く無い品行方正な人だから歌えるんだろうとは思う。

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で、先週のMステではBank Band斉藤和義の「歌うたいのバラッド」をカバーしていた。

それは一番無いだろ。あの歌は、音楽しか能がなさそうな、ケンカも弱そうな、バイトすぐサボりそうな、あの斉藤和義の体から出てくるからいいのであって、5年前で言うと魚喃キリコのマンガに頻出するミュージシャン崩れのような、15年前で言うとピチカートファイブのスーパースターに出てくるような、25年前で言うと都はるみに「あんた、酒も飲みなはれ」って言わせてるような、そういうダメ風な男がステージに立つと究極のラブソングを紡ぎ出すという感動が、ミスチルの人が歌ってたんじゃ台無しというか、むしろミスチルの人なんていうのはそういう人物像とは正反対で、音楽での成功をいいことに古女房を捨てて芸能界の徒花を水揚げして囲ってる側の人間ではないか、みたいなことまで入れちゃうとケンカになるから言わないほうがいいよね。やっぱり言っちゃいけないことってあるから。