ヘリコプターが時速200kmで飛んでるなんて知ってた?

細かい事情は全部すっ飛ばして手短に書きます。省略しすぎて伝わらない部分がたくさんあるけど。

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8年くらい前に知り合った女の子がいまして、その人は俺より4つ年下で、ものすごく内気で誰にも心を許さない感じの人でしたが、俺はどうしても友達になりたいと思っていました。どうしても、です。

ただ、若者というのはいろいろと事情がありまして、しばらく経つと会えなくなってしまいました。電話番号もメールアドレスも教えてもらえないままです。

それでも俺はどうしても友達になりたかったのですが、わかっているのは住所だけ。住所だけは年賀状を出すときに聞いたんです。

ここで家に直接行ったり、しつこく手紙を出したりするのはストーカーです。そんなことをして友達にはなれませんし、なにより本人から心を開いてくれるのを待ちたかった俺は、「毎年、年賀状だけ出す」という、あまりに気の長い方法を取ることにしました。これは太陽政策と呼ばれています。俺に。

毎年毎年、自分の電話番号とメールアドレスを書いて年賀状を出しました。それが実を結んで、初めてメールをもらったのが去年のゴールデンウィークあたりです。これはめちゃくちゃ嬉しかった。でも、冷静に考えてみるとメアド聞くだけで7年かかってます。太陽政策を引き継いでメールもそれほど出さない予定なので、この調子でいくと、実際に会って遊ぶのはまた10年後くらい、そして友達になる頃には俺が50歳くらいになってるのではないでしょうか。

まあ、それでもいいんです。急ぐことはありません。これは日本一気の長い俺にのみ為せる業です。まかり間違って80歳くらいでその人と結婚することにでもなったら、教科書とかに載るんじゃないでしょうか。札幌駅には俺の銅像が建つと思います。

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それで昨日、です。昨日、なぜか夢を見ました。その人と遊ぶ約束をしたという夢です。以下、夢の詳細↓

約束の日になり、さあ出かけようと思って真っ白いハイソックスを脱ぐと、左足のヒザから下がフランスパンみたいになってしまっていて、しかも6個入りとかで売ってるミニ豆パンみたいな腫瘍が3つくらい出来ていて、これはまずいと思って毒々しい緑色がかったミニ豆パンをほじくり出すと、さらに足の内側からミニ豆パンがいくつも出てきて、全部取り出したところ左足がすっかり空っぽになってしまったのだが、時計を見たらもう待ち合わせ時間が迫っていて、たぶん左足が折れるだろうけどそれでも行かなきゃならないと思っている。

けっこうグロい夢だったので、起きた後もイヤな感じが消えず、しばらくその夢のことを考えていました。もしかしてこれは予知夢ではないのか。会う約束を取り付けろというお告げではないのか。そう考えた俺は、夜に思いきってメールを出してみました。

で、なんか来週会うことになった。いやー、正夢って、あるね。興奮して今日は眠れなかった。


だってさ、来週俺の足がパンになっちゃうんだよ?